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己亥 (つちのとい・きがい)
己亥 (つちのとい・きがい)

2019年は亥年です。干支・十二支では最後の 12番目に当たります。
亥は猪突猛進という言葉で知られるイノシシである 猪のことです。 目標に向かってまっしぐらに突進していく、そんな勢いのある年にしていきたいものです。
「亥」をさらに詳しく言うと 「己亥」です。これは 「つちのとい」 または「きがい」と読みます。
年を数える 十二支のほか 日を数えるための 十干 (じっかん) という数詞があります。
本来、干支とは 十干十二支 (じっかんじゅうにし) のことで、 10と 12の最小公倍数である 60にあてはめていくものです。
十干が己 (つちのと)、十二支が亥 (い) という組み合わせで、己亥 (つちのとい) となります。
これは 60個の中の 36番目にあたります。 ちなみに 十干は、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸 なので 6番目が己です。

もともと古代中国の思想である 十干・十二支は、古くから暦や時間や方角等の表示に使われる数詞として日本でも親しまれてきました。
それぞれに動物があてられているのも、親しみやすい理由の一つかもしれません。

十干は 十二支に比べて馴染みが薄いですが、もちろん 十干にも意味があります。
十干は 木・火・土・金・水 に 2つずつ割り当てられ、さらに陰陽も振り分けられています。十干の己は土性の陰を表し、土の弟(つちのと)とも言います。植物が成長して 整っている様子を表します。
一方の 十二支でも五陰陽において、亥は植物の生命力が種の中に閉じ込められた状態を表しています。

五行思想においてこの組み合わせは相剋 (そうこく)・土剋水 (どこくすい) とされます。
相克とは 相手と対する関係を滅ぼす陰の関係で、土は水を濁す一方で 土は水を吸収したりせき止めもします。陰の関係と聞くとネガティブな印象が先立ちますが、良い意味では植物が育つ豊かな土壌でもあります。

循環の思想の中、陰陽のいずれもネガであり、ポジの面も持っているということなのかも知れません。

※ 十干 (じっかん)
「古代中国」 で考えられ、日本に伝えられた「甲(こう)・乙(おつ)・丙(へい)・丁(てい)・戊(ぼ)・己(き)・庚(こう)・辛(しん)・壬(じん)・癸(き)」の 10の要素の集合体のこと

※ 古代中国 (こだいちゅうごく)
現在の漢民族による支配国ではなく、隋(ずい)(581年~618年)、唐(とう)(618年~907年) の時代に 「遣隋使」 や 「遣唐使」 を派遣して、あらゆる方面において中国文化 (律令国家) を模倣、後に日本に深く根ざしたとされた、古き良き中国を云う

※ 陰陽 (いんよう)
森羅万象、宇宙のありとあらゆる事物を陰と陽に分類する 「古代中国」 の思想で、「陽が兄(え)・陰が弟(と)」に当てられている

※ 五行思想 (ごぎょうしそう)
万物は「木(もく)・火(か)・土(ど)・金(ごん)・水(すい)」の 5種類の元素からなるという 「古代中国」 の説

※ 比和 (ひわ)
同じ気が重なると、その気が盛んになるという意味で、結果が良い場合は更に良くなりますが、悪いと更に悪くなるということ

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